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2013年11月28日

●11月の薬局ディスプレイ 「シュヴァン・アポテーケ」ハイデルベルク

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*Schwan Apotheke

薬局のディスプレイには、普通は医薬品、サプリメント、薬用化粧品、医療材料が並びます。ところがハイデルベルクには、薬を展示しないディスプレイを毎年飾ってきた薬局があります。それが写真の薬局で、ドイツ薬事博物館のポスターを背景に、昔の薬、薬を作るために使った道具類、そして調剤した薬の記録などが展示され、現在薬局で販売されているものの姿は見当たりません。
このディスプレイを飾るシュヴァン薬局は、1701年から営業しているハイデルベルクで2番目に古い薬局です。この薬局の地下室には、その歴史を物語る古い資料、道具類が保管されています。それを毎年1回持ち出して、ショーウィンドウに飾るのが、シュヴァン薬局の経営者薬剤師のヘアプさんが行う恒例行事でした。ところがヘアプさんが今年の6月に引退され、このディスプレイを見ることはもうないだろうと思っていたのですが、この薬局で従業員薬剤師として働いてきて、ヘアプさんから薬局を引き継いだシュトルテさんがこの伝統も引き継いで、今秋もこのディスプレイを見ることができました。(ドイツ在住・中村典子)

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*今では珍しい道具類が並ぶ

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