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2013年03月24日

●3月の薬局ディスプレイ「シュタット・アポテーケ」 マウルブロン

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*Stadt Apotheke

今回紹介するシュタット・アポテーケは、世界遺産に登録されているシトー派修道院のある、マウルブロン(人口6800人)にある薬局です。この薬局のショーウィンドウには、大きなウサギと卵とキノコと鳥がアクリル絵の具で描かれていました。
移動祭日であるイースターは、今年は3月31日です。これはキリストが十字架にかけられた3日後に復活したことを祝う、クリスマスに次ぐ重要な祭日です。これに、古来からの春の到来を喜ぶ習慣が重なって、この時期、町は生命・多産のシンボルである卵やウサギをはじめとする子沢山の小動物で飾られます。薬局のショーウィンドウでも、ウサギやカラフルな卵で飾られているのをよく見かけます。大抵は既成のものですまされますが、シュタット・アポテーケのものは、薬局関係者の描いた労作でした。きっと何時間もかけて描いたのでしょう。また、外には自然化粧品で有名なヴェレダ社のシャワージェルのコマーシャル用の看板が置かれていましたが、ここでも鳥の巣と卵と花が登場していました。イースターの休みには、離れて暮らす家族が集まることも多く、そのためにプレゼントが用意されることもあるので、薬局ショーウィンドウにも基礎化粧品や春らしい商品が並びます。(ドイツ在住・中村典子)

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