« 2012年11月 | メイン | 2013年02月 »

2013年01月25日

●1月の薬局ディスプレイ「アポテーケ・ツム・ヴァイセン・エンゲル」ウィーン

DSC01862_1hosei.jpg

今回紹介するのは、オーストリアの首都ウィーンでも有名なアポテーケ・ツム・ヴァイセン・エンゲル(Apotheke zum weißen Engel-白い天使薬局)です。
祖となる薬局は1587年開局で、それ以降、場所や経営薬剤師の変遷を経て、1902年に著名な建築家オスカー・ラスケによって、現在のユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)の装飾をもつ店舗が建設されました。エンゲルというのは天使という意味です。薬局名にちなみ、ファサードはモザイク製の天使で飾られています。天使の顔は現代婦人のそれとなんら変わりありませんが、大きな羽と両手で掲げた杯、その手に巻きつく蛇が「天使薬局」のために作られたことを物語っています。
店内中央の真っ白で大きな天使像が圧巻でした。濃い茶色の木製薬局家具、純白の天使像、棚に並ぶ古い薬容器。現代のパッケージ薬が置かれていなければ、100年前にタイムスリップしたような空間でした。(ドイツ在住・中村典子)

DSC01866_2hosei.jpg

注)一度訪れてみたいと思っている薬局です。外壁の天使のモザイクは知っていたのですが、その天使がヒギエイアの杯をもち、そこに聖蛇がいるのは初めて知りました。ギリシア神話のヒギエイアと天使の合体です。(吉岡ゆうこ)

2013年01月04日

●12月の薬局ディスプレイ「アポテーケ・イム・メングラーバウ」ハイデルベルク

IMG_7443s.jpg

ドイツでは11月30日に最も近い日曜日から、クリスマスイブまでの4週間がアドベントと言われる、イエス・キリストの誕生を待ち望む期間(待降節:たいこうせつ)です。街の広場でクリスマスマーケットが開かれ、寒いドイツの冬も一気に楽しく華やいだ雰囲気になります。どこの薬局のディスプレイも楽しいクリスマスグッズで飾られます。また、血圧計やオーガニックコスメなどがクリスマスプレゼント用にラッピングされます。12月に訪問したドイツでたくさんの薬局ディスプレイを見ましたが、その中でもハイデルベルクのApotheke im Menglerbauのディスプレイは圧巻でした。薬局マークの付いたプレゼントを載せた列車がウインドウ内を走っています(電動で動いているのです)。遠くには、薬局マークのついた家が。そしてサンタさんも。街歩く人を楽しませてくるディスプレイでした。Apotheke im Menglerbau(アポテーケ・イム・メングラーバウ)は、「メングラーバウという建物の中にある薬局」という意味です。(吉岡ゆうこ)

IMG_6708s.jpg

IMG_6716s.jpg