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2012年11月16日

●11月の薬局ディスプレイ「ローゼンアポテーケ」ハイデルベルク

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10月末にサマータイムも終わり、11月になって木の葉も落ちてしまい、ハイデルベルクでもすっかり冬の訪れを感じるようになってきました。10月の薬局では落ち葉を使ったディスプレイを紹介しましたが、11月はさらに冬のイメージが強くなるペンギン、毛糸の手袋と帽子が風邪薬のパッケージと共に並べられていました。
写真をよく見ると、2枚のポスターが薬のコマーシャルを一部隠してしまっています。1枚は教会コンサートのポスターで、もう1枚は9月に行われた薬局ストライキのときの主張です。薬局だけではありませんが、近くで行われる催しのお知らせをショーウィンドウに貼って協力するというのはドイツではよく行われていることです。
薬局の名前のローゼンというのはバラのことです。この薬局はティーフブルクという小さな城の廃墟の前にあります。今でこそハイデルベルク市内となっていますが、昔は独立した町で、この薬局はその中心にあった薬局です。(ドイツ在住・中村典子)

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注*ドイツにおける薬局経営も厳しくなっており、廃業する薬局も少なくありません。そのような中、2012年9月12日に一部の州で薬局の待遇改善を求めてストライキが敢行されました。1日店の入口は閉めたままで夜間窓口からの対応でした。メディアの反応が薬局に対し好意的であったと聞いています。12月にドイツに行きますので、詳しく聞いてまたご報告します。(吉岡ゆうこ)