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2013年05月24日

●5月の薬局ディスプレイ「シュタット・アポテーケ」ハイデルベルク

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*Stadt Apotheke

ドイツの薬局では販売してよいものが法律で決められています。言い換えれば、薬剤師が自分の薬局で売るものを勝手に決められないシステムになっています。認められているのは、健康維持と健康回復のための商品です。その代表は処方せん薬です。これは薬局でのみ販売が認められていて、ドイツで言うドロゲリー(Drogerie)と呼ばれるドラッグストアでは売ることができません。ドロゲリーで販売される範疇にありながら、薬局でも扱えるものに化粧品があります。但し全ての化粧品を扱えるのではなく、薬局で販売することが認められた化粧品となります。例としてはシリコンや香料が除かれた自然志向の化粧品や薬効成分の含まれているものなどです。化粧品会社の中には、薬局のみの販売で、その付加価値を高めている会社もあります。
薬局の中には、街中の人通りの多い場所にあるといった立地条件から、化粧品やサプリメントなどの医薬品以外の商品に力を入れている店舗があります。今回紹介するシュタット薬局もそのような薬局の一つです。この薬局はハイデルベルクのバス・市電のターミナルから近い、商店の並ぶ、非常に人通りの多い場所にあります。近くには大きな医療機関はなく、近所の人と買い物ついでの人が立ち寄るタイプの店です。5月という月は、ドイツの薬局ではまだ花粉症のディスプレイが優勢ですが、シュタット薬局の3つのディスプレイは全て化粧品で飾られていました。(ドイツ在住・中村典子)

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